助産師もちこの、身体の声をききながら。こころの声をききながら。

身体とココロに優しい暮らしをシェアしていきたいと思います。

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理想の産後ケアって何だろう。

こんばんは。

 

今日は産後ケアについて。

 

まわりの助産師の友達は

お産をやりたい!っていう人がほとんどですが、

そもそもわたしは産後ケアに関わりたくて

助産師になりました。

 

そう、自分が出産してから

産後の大変さを知り、

今は随分広まってきた産後ケアで何か力になれれば、と

助産師を目指したのです。

 

産後って身体もココロも

本当に大変です。

 

妊娠中はどうしても出産がゴールになりがちなので、

産後のことはなかなか考えられないですよね。

 

でも、赤ちゃんがうまれると

それはゴールではなくて、スタートになります。

 

まずは、母乳で育てたい人は、

おっぱいでいろいろ悩むし、

(おっぱいについてはまた記事を書いていきたいな)

おっぱいやミルクでお腹がいっぱいになったら

寝てくれると思っていたのに、

抱っこして寝て、ベッドに寝かせると泣いちゃう、とか。

(夜勤で、「赤ちゃんが泣いて寝てくれない」と

ママも泣きながらナースステーションにくる方もよくいます)

身体もあちこち痛かったり、いつも疲れているし、

ココロも、なんだか涙もろくなっちゃうし、

まわりの人のちょっとした一言で

傷ついたり。(特におっぱいで育てている人だと、

自分の母親など周りの人の、泣いてる赤ちゃんを見て、

「お腹すいてるんじゃない?」の一言にもやもや

したりとか)

もちろん赤ちゃんは本当にかわいいんだけど、

「子育てって、まじで大変なんだけど。」という

気持ちになってしまうんですよね。

 

また、今は、親戚とか近所の人などみんなで

子どもやその母親を見守っていっしょに育てる、という

感覚はなくなってきている地域が

ほとんどだと思います。

その結果、孤独な育児になってしまいがちです。

 

そのような産後に産後ケア!

 

産後ケアは助産師でなくてもできますし、

実際、最近はいろいろな産後ケアが

できてきています。

でもわたしのなかでは、

お産に関わることをしっかり学んで、

実際にお産にも関わってから

産後ケアに取り組んでいきたい、と

思い、助産師りになりました。

産後というピンポイントではなく、

出産も、妊娠も、そして

妊娠前から

すべてその人の中では

つながっているから。

トータルで女性に関われる助産師の

視点から、産後ケアを広めていきたいと

思うのです。

 

病院の中で働いている中で、

身近にある産後ケアは行政によるものです。

今までは出産して退院すれば、

次は1か月健診でした。

今は2週間健診を行う自治体も増えてきました。

また、保健センターによる赤ちゃん訪問なども

増えてきましたね。

また病院が行うものとして、産後ケア入院も

出てきています。

 

このような支援は、どちらかというと

与える、という方向性のもの。

 

もちろんそのような支援、いままで

ほとんどなかったし、

特にママに対する支援はなかったので、

(赤ちゃん支援ばかりですよね。)

とってもありがたいものですよね。

 

でも、そこからさらに一歩すすんだケアが

本当に必要なケアなんじゃないかな、と

わたしは思うのです。

 

提供して終わり、ではなく。

与えるケアはもちろんすごく

助かるし、必要なケアです。

でも、与えるケアは

それが必要な時期が過ぎたら、

そこから卒業できて、

自立できていくように

方向性をしっかりともっていく

必要があると思うのです。

その先まで見据えたケアが

必要なんだと思うんです。

 

わたしの理想は

産後ケアをきっかけにして

その女性が自分の軸をしっかり持って

自信をもって歩んでいけるような。

 

どの女性もその力をもっていると

思うんです。

でも、産後は

自分のその力が見えなくなりがち。

 

今は情報が多いので、

その情報のおかげで助かる面もあるけれど、

情報が多すぎてその中で迷子になったり、

自分の軸がどこかに行ってしまったり、と

いうことも多いですね。

 

産後の女性が、

身体もココロもしなやかに、

強く、自分らしさを大切にしながら

どんどん自分のチカラを発揮できる、

そんな産後ケアができるといいな。

 

赤ちゃんと毎日向き合っているママは、

日々のことで精いっぱいで

なかなかそんなケアが自分にとって

必要だなんて、思いもしないかもしれません。

でも、すべての女性に産後ケア!

産後ケアで、どんどん自分のチカラを

目覚めさせていってほしいな。

 

産後ケアがスタンダードになる日が

くると信じています。

そのためにも、

質の高い産後ケア、求められる産後ケアを

作り上げていかなきゃですね。

 

 

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